口腔ケアとは
口腔ケアとは、口腔の疾患予防、健康保持、リハビリテーションによりQOLの向上を目指すことです。
狭義では、口腔清掃、義歯の着脱と清掃などです。
広義では、虫歯の治療・歯周病治療・抜歯・義歯の作成など歯科治療を行ったあとに、咀嚼(かむこと)・嚥下(飲み込むこと)リハビリテーション、頬・歯肉・舌のマッサージ、食事の介助指導、口腔乾燥症予防なども含まれます。
口腔ケアの目的は、1誤嚥性肺炎の予防・2口腔疾患予防・3QOLの向上です。
対象者ですが、 始めに行う口腔清掃と義歯の着脱ですが簡単ではありません。高齢者は現疾患より数々の投薬を受けています。これにより口腔乾燥症・止血しない・細菌感染しやすい・顎骨壊死などを引き起こします。
神経疾患では片麻痺があり舌・頬・唇の麻痺により食物が残ってしまいます。
認知症の方の中には口腔清掃に非協力的だったり、義歯の取り扱いができないことがいます。
今では在宅での歯科治療はほぼ確立されてかなりの治療ができますが、抜歯などは地域の総合病院口腔外科に依頼することがあります。
緩和ケアと口腔ケアの関係はとにかく不快なものを排除することに尽きます。体力的にまだ治療が少しできれば口腔清掃を行います。また、揺れている歯は本来抜歯したい所ですが、噛み合わせを削り痛みを取り除きます。また揺れている銀歯も安全に取り除きます。入れ歯も同様に不快の原因であれば必要ありません。
胃ろうと口腔ケアは食事をしないにだからあまり関係しないと思われます。胃ろうより注入された栄養剤が逆流し食道をとおり口腔内にもどります。唾液と混ざり口腔粘膜に付着しオブラートのようになります。台所の流しのヌメヌメしたバイオフィルムと似て細菌の巣です。
細菌が唾液などと気管に入り肺炎を起こします。口腔機能が低下したい胃ろう患者は当然咽頭機能の低下もあり、唾液が気管に入ることは防げませんがその唾液が細菌一杯か口腔ケアをして清潔化で肺炎の発生率が違います。
ただし、口腔機能低下を前提に安全に口腔ケアをしなければいけません。