一人で行う在宅医療からみんなで行う在宅医療へ
『在宅医ネットよこはま』はこの横浜において実際に在宅医療を行ない、在宅医療を真剣に考え、積極的に行おうとしている在宅医を支援し、より良い質の高い在宅医療をどの患者にも提供できるように在宅医同士のネットワーク形成を目的として平成15年に設立しました。
在宅医療を一人の医師がどんなに頑張って行っていても常に完璧な体制を作る事は難しいと思います。一人の医師が24時間365日の体制で患者さん達を診ている事も大変なことですが、避けられない用事がある時や学会参加のために地域を離れる時など、どうしても往診に行けない時間帯が発生しまうことがあります。また、診ている患者さんに自分の専門外の症状が現れた時など相談できる環境がないために病院搬送することもあるでしょう。医療制度、医療保険、介護や福祉との連携、病院との連携など、一人の医師が行うには負担が大きく困っている在宅医がいらっしゃると思います。
“在宅医ネットよこはま”は在宅医療に従事している在宅医もこれから在宅医療を行おうかと思っている医師、自分は在宅医療は行わないものの興味があるという医師がメーリングリストを用いて連携しています。仲間が居るという環境を持つことで、いつでも相談できアドバイスをもらえる。患者さんを一緒に診察する併診依頼。専門診療科の在宅医への往診依頼などが行われています。他の在宅医から連携病院を紹介してもらい自分の連携病院に追加することもあります。一人で行うよりもみんなで行う事で診療に幅を持たせ診療の質の向上も図れるでしょう。
地域で生じている諸問題についても多職種連携を充実により対応することもできます。そこで、医療従事者、コメディカル、介護従事者、福祉関係の方々と一緒に問題解決に向けて勉強する機会として、いろいろな研究会を開催しています。『顔の見える連携』を合言葉に『連携の輪』をみんなで広げて行けるように頑張っています。みんなが同じ土俵の上に立ち一緒に患者さんの事を考えられる、そんな横浜にみんなでして行きましょう。
設立理由
『在宅医ネットよこはま』はこの横浜において“行政区の枠を超えて”“区の枠を超えて”実際に在宅医療を行ない、在宅医療を真剣に考え、積極的に行おうとしている在宅医を支援し、より質の高い在宅医療をどの患者さんにも提供できるように在宅医同士のネットワーク形成を目的として設立しました。
事業計画
- 会員の在宅医の名簿を作成し在宅医同士で連絡を取れるようにする。
- メーリングリストを用いて在宅医同士の連絡が取れるようにする。
- 在宅医療を行っていく上で困った時はメーリングリストを用いて専門診療科の医師に質問できるようにする。
- 遠方の患者さんの依頼や専門外の患者さんの相談を受けた時などメーリングリストを用いて会員の在宅医に尋ねることができる。
- 現在、研究会はコメディカルも交えた形で開催。胃ろう勉強会、緩和ケア勉強会などを行い医療従事者と介護従事者が一緒に勉強できる体制を作り地域で患者さん達を支えられるようにする。
- 緊急入院、検査入院、社会的入院など協力依頼できる後方支援病院を確保して病院と在宅医との連携体制とW主治医体制(*)を確立する。
- 訪問看護ステーション、ケアマネージャー、各種事業所のスタッフとも密な連携が取れるように環境を整える。
- 在宅医療に必要な物品を各診療所間でやり取りできる環境を作る。特殊な医療材料は購入して在庫となり、期限を過ぎると無駄になるのでメーリングリストで連絡し合い必要なものを購入価で分け合う。
- 連携医との関係や診療内容に関しては各診療所独自に話合いの上連携してください。連携医と上手に協力して診療体制を取ること。当ネットとしては主治医不在時の在宅看取りの対応を協力頂きたい。
- 地域で生じた問題を地域で解決できるように多職種と連携強化を図る。
*W主治医体制:在宅主治医と病院主治医が常に連絡を取り合い
患者さんに途切れない医療を継続させる方法
代表
オカダ外科医院 院長 岡田 孝弘
【経 歴】 |
昭和63年 |
聖マリアンナ医科大学を卒業し、第一外科入局 |
平成6年 |
同大学大学院修了し医学博士を取得。
同年、同大学横浜市西部病院の外科に勤務。
西部病院勤務時代から在宅医療を研究し、院内に在宅移行システムを構築 |
平成11年3月 |
大学を退職し、オカダ外科医院 副院長
在宅医療部を併設し在宅医療に従事 |
平成11年10月 |
介護保険認定審査会部会長となり現在も継続中 |
平成15年4月 |
聖マリアンナ医科大学非常勤講師 |
平成15年6月 |
『在宅医ネットよこはま』設立し代表世話人となる |
平成17年4月 |
横浜市旭区 医師会 副会長(在宅推進、介護保険、病診連携担当)
旭医療センター訪問看護ステーション所長 |
平成17年8月 |
神奈川看護協会ホスピス認定看護師講座非常勤講師 |
平成19年1月 |
オカダ外科医院前院長(父)から継承され院長となる |
平成19年4月 |
横浜市旭医療センター 副理事長 |
平成20年3月 |
全国在宅療養支援診療所連絡会世話人 |
ごあいさつ
在宅医ネットよこはま北部支部は平成21年4月に、港北区、都筑区、青葉区の在宅医を中心に横浜北部在宅医ネットとして始まりました。当初より在宅医ネットよこはまとの連携を考えて活動を開始していました。「顔のみえる連携」を行えるように、地域の基幹総合病院をピックアップし、在宅医との連携についての検討会を定期的に行ってきました。また訪問看護ステーション等の事業所とも、腹を割った話し合いをし、より実際的な連携をとれるように努力をしてきています。
在宅医療は、地域医療の重要な柱であり、開業医にとっても「かかりつけ医」としてどこまできちんと責任をもって関われるかの証ともいえます。しかし個々人での在宅医療の実践は、精神的にも肉体的にも負担が強く感じられることも往々にしてあります。在宅医ネットよこはま北部は、勉強会、連携の会などを通じて医師同士の連携をより密に行い、より負担の少ないより精度の高い在宅医療を展開できるようにしていきたいと考えております。
是非、ご参加ください。
在宅医ネットよこはま北部 世話人代表
深澤りつクリニック
深澤 立
概要
設立 |
平成21年4月 |
活動範囲 |
都筑区、港北区、青葉区、緑区 |
代表世話人 |
深澤 立 |
住所 |
横浜市都筑区中川中央1−28−20CKビル3階
深澤りつクリニック |
電話 |
045−914−6330 |
FAX |
― |
ごあいさつ
東部地区とは、横浜市の鶴見区、神奈川区、中区、西区、港北区の南側を含むエリアに相当致します。川崎市の川崎区、幸区との境界でもあり、市の行政的境界線よりも交通アクセスが優先され、境界エリアでは市の枠を越えて乗り入れることもあるエリアです。
在宅医療に積極的に取り組まれている先生はいらっしゃいますが、横のつながりはまだ希薄な地区であり、これから構築していく段階です。それぞれが孤立してしまわぬよう、「在宅医ネットよこはま」が情報の橋渡しとなり、行政区の縛りを越えて顔の見える関係作りに結びつけられるよう、会員の輪を広げていきたいと考えております。
これら5区共に、今後人口が増え、特に65歳以上の高齢者が増える傾向です。
人口は、鶴見区と神奈川区では今後15 年程度は人口増加が続くと見込まれており、2020
年の総人口は鶴見区27万人、神奈川区23万人と推計されています。そして、西区、中区、港北区では35年後まで人口が増え、2040
年の総人口は西区10万人、中区17万人、港北区38万人弱と推計されています。
2030年の高齢化率は、鶴見区26.2%、神奈川区26.3%、西区23.4%、中区28.9%、港北区21.8%と、65 歳以上人口は増加していく一方です。
今後ますます、在宅で医療を受けることになる方が、増えてくると思われます。
在宅医療を担当するにあたって、悩みや疑問は共通する要素が多く、勉強会を開催して共有して解決していくことを考えております。
皆さんのお力が必要です。ぜひお力添え下さい。
在宅医ネットよこはま東部 世話人代表
西神奈川ヘルスケアクリニック
赤羽 重樹
概要
設立 |
平成23年 |
活動範囲 |
神奈川区、鶴見区、西区、(中区) |
代表世話人 |
赤羽 重樹 |
住所 |
横浜市神奈川区西神奈川2−6−1
西神奈川ヘルスケアクリニック |
電話 |
045−430−3530 |
FAX |
045−430−3539 |
ごあいさつ
在宅医ネットよこはま南部は平成21年11月に有志の先生方にお集まりいただき第1回のミーティングを行い、横浜市南部の地域の特性をふまえ、よりよい病診連携、地域連携に向けての活動を目的としてメーリングリストの作成を行いました。
今後より多くの会員の方々にご参加いただくため、地域で既に開催されている在宅関連の連絡会、勉強会とも連携をとらせていただきながら活動を展開させていただきたいと考えておりますので、よろしく御願い申し上げます。
在宅医ネットよこはま南部 世話人代表
河本クリニック
河本 和行
概要
設立 |
平成22年4月 |
活動範囲 |
金沢区、磯子区、港南区、栄区、南区、中区 |
代表世話人 |
河本 和行 |
住所 |
横浜市金沢区釜利谷東2−11−3 グレース金沢文庫3F
河本クリニック |
電話 |
045−788−6603 |
FAX |
― |
ごあいさつ
在宅医ネットよこはまは、平成15年6月に横浜市旭区にオカダ外科医院の岡田先生を中心に産声をあげました。“顔の見える連携”“みんなで行う在宅医療”を合言葉に、多職種を交えて、胃ろう・緩和ケア・口腔ケア・病院連携・NSTなどの勉強会を、年に4〜6回開いてまいりました。
その活動は徐々に広がり、平成21年に北部支部、平成22年に南部支部、平成23年に東部支部が誕生し、横浜市全域をカバーできるようになりました。そこで、旭区・保土ヶ谷区・泉区・瀬谷区・戸塚区は、西部支部として再編することとして、代表の岡田先生は、在宅医ネットよこはまの総代表となり、眞鍋が西部支部の代表を勤めさせていただくこととなりました。
西部支部は、在宅医ネットよこはまのお膝元と言っても過言ではありません。まだまだ岡田先生の援助・ご指導を仰ぎながらではありますが、がんばりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
在宅医ネットよこはま西部 世話人代表
ひかりが丘内科・在宅クリニック
真鍋 隆宏
概要
設立 |
平成15年6月 |
活動範囲 |
旭区、保土ヶ谷区、泉区、瀬谷区、戸塚区 |
代表世話人 |
真鍋 隆宏 |
住所 |
横浜市旭区上白根891−7−101
ひかりが丘内科・在宅クリニック |
電話 |
045−489−9696 |
FAX |
045−489−9696 |